アートセラピーにおいて、画材は単に絵を描いたり何かを作るための道具ではありません。
画材自身がクライアントさんを受けとめる器としての役割を担います。
言語のみのカウンセリングとは違い、アートを持ち込むことにより、
クライアントさんにダイレクトに依存されたり、投影が起こるのを防ぐことができます。
また、セラピスト、カウンセラーがクライアントさんからの依存や投影に翻弄されないよう、
治療の枠組みをしっかりと作ることに大変役に立ちます。
このコースではまず、さまざまな画材の体験をしていただき、
画材それぞれの特質を実感し、分類するところから始めていきます。
どのような画材を用いると、どのような感情が引き出しやすいのかクライアントさんの状態にふさわしい画材の選別、および、治療の段階に応じた画材の選定方法を学ぶことができます。
また、課題レポートもお渡しします。
ご自身でのさまざまな画材の体験をレポートとして作成していただきます。
好きな画材、苦手な画材などの発見にもつながります。
ご自身の画材との関わりを深めることで、
クライアントさんにより適切な画材を選定することができるようになります。
※受講料にはレポート添削料も含まれております。
ぜひ、レポートもご提出いただき、ご自身のワークの幅を広げていってください。
(ご受講のみでももちろん可能です)
概要
会場参加定員:6名
3時間×6回 全18時間
内容
第1回 セラピーにおける画材の役割 対象別画材を通じたワークの考え方 画材概論
第2回 描画素材1(画材が引き起こす感覚を知る)
第3回 描画素材2(さまざまな表現技法の探求・画材のスペクトラム)
第4回 立体素材1(素材探求:粘土と積み木)
第5回 立体素材2(自由素材)
第6回 画材概論(構成的な素材と投影的な素材) 具体的なワークの構成法
参加費
110,000円
*会場参加者は毎回画材費を実費でいただきます。1000円〜2000円程度