絵を描くのは下手なんです。
不器用で、手先を使うことはどうも・・・。
センスがないんです。
ちゃんと習ったことないし・・・。
子どもみたいなものしかできないから、はずかしいわぁ~。
誰にも見せられへんし・・・。 etc
アートと聞くだけで、苦手意識が出てきてしまって
「そんなんで どうやってセラピーするの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でもアートセラピーでは
うまい、下手はいっさい関係ありません。
技術も関係ありません。
センスが無いのではなく、センスが開いていないだけなのです。
誰かに見せたり、飾ることが目的ではありません。
子どもの感覚に戻っていただく事も一つの目的ですので、子どものような絵、作品となるような働きかけをあえて行ったりします。
ご自身が楽しめればOKです。
でも、いざ「さあ、自由にしてください」
と言われても何をしたら良いんだか・・・。
私たちは子どもの頃から、
常に目的を持って何かをすると言う教育を受けてきましたので、
何でもいい!好きなようにしろ!
と言われる方が、かえってストレスに感じたりします。
セラピストはその方に応じて、
ちょっとずつ自由な枠を広げていけるように関わります。
回を重ねるごとに、だんだんと自由な枠を大きくして
気づくと以前の自分がとっても窮屈な中にいたことに気づいたります。
身体のトレーニングとどこか似たところがありますね。
最初は曲がらなかった固いからだが、だんだんと柔らかくなっていくような感じです。
ですから、アートセラピーは、しばらく続けることで、
もっともっとその方の可能性を引き出す事ができます。