Q.倍音とはなんですか?
音の高さは周波数によって決まります。 ところが音には、基本となる周波数の他に,、その2倍、3倍、…と整数倍の周波数の振動がいくつも生じています (このことは,オームによって発見されました)。
この整数倍の振動のことを倍振動といい、そのそれぞれの音のことを倍音いいます。
同じ高さの音でも、楽器やものの材質によって音色が異なるのは、それぞれ倍音の含まれ方が異なるからです。
https://www.youtube.com/watch?v=3Ccr2NimCFE
こちらの動画もわかりやすく説明しておあります。
ドの音を基音とする場合、完全5度の音はソの音になります。
周波数は3倍音です。2倍音は1オクターブ上のドの音になるので、違う音として一番聴きやすい音はソの音になります。
シュルティーボックスやタンプーラなどは、ドの音を基準にすると、と完全5度の関係になるソの音を合わせて使います。(完全5度の複音)
これは、倍音を使用しているということになります。
そうすることで、響きが重層的になり、美しくなるという効果もあると思います。
また、インドの音階を歌っていく時は、基本的には倍音を拾いながら声を出します。
倍音と同じ音を出しすようにするトレーニングを受けます。
倍音で作られている音階を純正律といいますが、
ピアノをはじめとする現在の楽器のチューニングは平均律になっているので、
実際には少しズレがあります。
しかし、共鳴させて声を出すということは、倍音であるということなので、
純正律で歌っていくことになります。
ですから、ピアノの音階とはちょっと違ってくるのです。
Q.振動とともに声を出すとはどんな感じなのですか?
音叉の共鳴実験の動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=C77ONL1JMMw
同じ周波数の音は、共鳴が起こって、音を鳴らさなくても鳴り出します。声を出すときは、音を出すという認識ですが(音叉を叩くのと同じ)共鳴して音を出す感覚は、出そうとするのではなく、自然に振動しているという感覚です。
声を出すときにこの原理が起こっていると思って、自分の声帯が勝手に振動し出すというイメージを持って声を出してみましょう。